企業理念

2016年の”創業の動機”を土台にし発展させたものです。   kanadelは、 「社会的マイノリティの見地から、 より汎用性の高いサービスや商品を開発し、 それらを通して社会的マイノリティの認知や地位を高め、 今までの価値観を変える会社」 になります。   Mission(why) =なぜ、この事業を始めたいのか、何を実現したいのか。 私はkanadelを通して 「病気や障害、事故や災害などの被害者、貧困や虐待など 先天的・後天的な理由によって社会的マイノリティ(=弱者)と呼ばれる 立場になっている人たちが、生き生きと生きられる世の中にしたい」 と同時に 「世界中の子供達が幸せな子供時代を過ごせる世の中にしたい」 と考えています。     何故ならば、自分自身が36歳の時に突然事故で夫を亡くし、 シングルマザーになりました。 あるデータによると20代から30代で配偶者と死別した人は 10,000人に2〜3人。 私はまさしく、社会的マイノリティなのです。 私は本当に運よく、周りの方々のサポートのおかげで 立ち直ることができましたが、 一歩間違えれば精神的な不安定さから 子供を虐待していたかもしれない、 子供と一緒に命を絶っていたかもしれないと、 思い出すとゾッとするような瞬間が何度もありました。     それくらい追い込まれた経験から、 まさに生還したような感覚の第二の人生を、 自分と同じようになんらかの原因で 追い詰められている人たちの お役に立てたいと考えています。     Vision(why) =起業家が考える理想の企業の姿。将来どんな会社にしたいのか。 kanadelは、 「社会的マイノリティ」という言葉が無くなった社会を目指します。」 それは同時に、 「世界中の子供達が幸せな子供時代を過ごせる世界を築く」 ことにもつながるのです。     kanadelという屋号は 「人や物が出会い、素晴らしいハーモニーを奏でる、 そんなきっかけになる会社にしたい」 という願いを込めてつけました。 また、最愛の息子の名前から、 漢字一文字を借りました。     今まで知らなかった考え方、 表に出てこなかった想い、 注目されてこなかった文化など、 隅に追いやられていたものにこそ 光を当てたいと考えています。 何故ならば、私はそこに、 多くの財産が隠れているのではないかと思うからです。     例えば、 「物価上昇率2%が経済にとって健全な在り方だ」 という考え方があります。 人間の欲望は果てしなく、 生活水準を下げることは容易ではありません。 なるほど少しずつ上昇しなければ、 文明の発展はないのかもしれません。     ですが現実的に、2%ずつ物価が上昇していって、 果たしてそれに収入の上昇も追いつくのでしょうか。 働いている人の全員が、 一生涯健康で働き続けられる訳ではありません。     理由があって途中で働けなくなったり、 最初から賃金の上がる見込みのない 仕事しかできない人たちもいます。 そういう人たちは 「物価上昇率2%が健全だ」とする世の中で、 どう生きていったらいいのでしょうか。 置いてきぼりを食い、不幸になればいいのでしょうか。 働けないのは自己責任だと非難され、 「健康で文化的な最低限の生活」と言われるボーダラインの上を、 薄氷を踏む思いで歩き続けなければいけないのでしょうか。 健康で、たまたま働き続けて出世し続けることができる人だけが 生き残ればいいのでしょうか。     私はそうは思いません。 もし今まで、病気も怪我もせず、 何も働けなくなる要因もなく、 自分の望むものが大抵手に入っていたとしても、 それはたまたまそうであったに過ぎないと思うからです。 順風満帆な人も、いつ人生の落とし穴に落ちて 「社会的マイノリティ」といわれる立場になるかわかりません。     社会的マイノリティは、弱者と位置付けられることが多いですが、 誰でもが弱者になり得ます。 ですから、もっとも弱い立場の人間を守り、 目を向けることは、自分のためであり、 誰もが安心して生きていける世の中を作るということなのです。     そして今まで置き去りにされてきたものの中から、 新しい価値を生み出すことは、 少子高齢化が進み、人口が減っていく今後の社会に、 大いに貢献できる可能性があると考えます。     私はこの考えをもとに、 「社会的マイノリティの見地から、 より汎用性の高いサービスや商品を開発し、 それらを通して社会的マイノリティの認知や地位を高め、 今までの価値観を変える会社」 を目指したいと考えました。           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   2016年 10月 創業ベンチャー支援センター埼玉にて 受講した起業セミナーでプレゼンした創業の動機です。   「マイノリティのためのコミュニティサイト運営、 サービス提供、商品開発、マーケティングなどをやりたいと 考えています」   動機は、自分自身の経験からです。 私は2年半前に、突然夫を亡くしました。 30代で配偶者を亡くす人はわずか10000人に3人だそうです。 私の周りには、似たような状況の人はいませんでした。 同情はされても、気持ちを理解してくれる人はいない。 話してもどうせ分かってもらえないと思うと、 辛い気持ちを表に出すことができず、 うつ状態になりました。 ただ幸いなことに子供がいるので、日々成長を見ていると、 このままではいけないという気持ちになっていき、 もう一度社会復帰するためにもがき始めました。 そこで気持ちの整理に役立てようと、 似たような状況の人が作っているコミュニティは無いものかと 検索し始めました。 しかし残念ながら、私が求めているような物はありませんでした。     また、私には知的障害の叔母がいます。家族に障害者がいるということを 抵抗なく話せるようになったのは30歳を過ぎてからです。 同情されるのも差別されるのも嫌で、隠して生きて来ました。 もしかしたらそういう人が、私以外にもいるのではないかと思うのです。 子供の頃から一緒にいるので、 本人に対しての対応に困ることはほとんど無いけれど、 やはり意思の疎通がうまく行かない時もあるので 普通の家庭よりも問題は増えます。 私はこの件に関しても、我慢し過ぎてうつ状態になってしまった時期があり、 家族以外の誰かに話だけでも聞いてもらえる場所が あったら良かったのかな、と思っていました。     このような経験から、いつも過去の自分が求めていたことは 「似たような経験をしている人に、話を聞いてもらいたい」 ということでした。     これは私だけでなく、多くの人に当てはまることなのではないかと思うのです。 配偶者を亡くしたり、家族に障害者がいる、という状況だけが辛いわけじゃない。 長い人生の中には、思いがけずマイノリティと呼ばれる側になることだって あると思うのです。 そして自分が弱っているときに、似たような経験をしていて、 気持ちを分かってくれる人に出会って、 励まされた経験のある人は多いのではないでしょうか。 マイノリティというとネガティブなイメージになりがちですが、 そこからサービスや商品が生まれてくれば、 そのコミュニティは建設的でポジティブなイメージに繋がります。 過去の自分と同じように苦しんでいる人を サービスや商品を通して助けたい そういう思いを創業の動機・目的としています。     (追記:ここでいうマイノリティとは、 障害者や同性愛者、少数民族や婚外子、 一人親家庭、寡婦、それに関わる人なども含まれるため、 絶対的に数が少ない人たちだけを 指しているわけではありません。 差別的な意味を持たせているわけではありませんので ご理解ください。)